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Vol.9 手の大きさや手の力にあった小指の使い方は・・・

小指の使い方

レッスン15

今回は、小指の使い方、動かし方を説明します。
小指の動かし方は指の力や手の大きさで二つの方法があります。
ここでは幼児の場合と小学生の場合に分けて説明します。例として、よく出てくるパターンの譜1 を弾けるようにしましょう。

 

瓜生Vol.9_譜1

 

★ある程度手に力がついてきている小学生の場合

ⓐシュークリームの様な第三関節が山の様になっていることに気をつけて手の形を作ります。
ⓑ次に、手首を少し上にあげ、(写真1)少し小指側に手を傾けます。(写真2)小指は鍵盤にあたる場所は(図1)です。

 

瓜生Vol.9_写真1,2

 

瓜生Vol.9_図2

 

瓜生Vol.9_写真3

 

ⓒ小指の鍵盤に触れる感じがわかったところで、少し手を基本の位置に戻しながら実際に鍵盤の「ソ」の音を3回弾いてみましょう。(写真3)



★まだ手に力がなく小指を独立させて使うのが難しい幼児の場合

ⓐ自分の頭をなぜてみてください。(写真4)3,4,5の指が軽く湾曲した形になると思います。(写真5)

 

瓜生Vol.9_写真4,5

 

または、手を包丁の形にし野菜を切るような動作をした後、力を抜いてみてください。まずその形のままでテーブルの上などで上下に動かしてみます。(写真6)

 

瓜生Vol.9_写真6

 

ⓑその手の形のまま、小指の側面で好きな白鍵を押してみてください。この時、小指だけを独立させるのではなく、他の指も小指の上に重なっていて良いです。始めに小指全体(写真7)で、次に第二関節の手前あたりまでが鍵盤にタッチするようにしましょう。(写真8)
(図2)の様に指が鍵盤に触る範囲は多くなり、弱い小指の力を補います。

 

瓜生Vol.9_写真7,8

 

瓜生Vol.9_図2

 

ⓒその次は、手首を少し回す練習です。この練習は1,2,3,4の指を使う手の甲が上を向いている時と、5の指を使うために手が縦になる時の流れをスムーズにします。
まずテーブルの上などで3の指を中心にしたシュークリームの手と、空手チョップのような形になっている手を、手首を回しながら交互に動かしてみます。

ⓓ手を回せるようになったら、鍵盤を3 の指で弾いたり(写真9)、5 の指で弾いたり(写真10)してみましょう。(譜2)

 

瓜生Vol.9_写真9,10

 

瓜生Vol.9_譜2

 

 

瓜生響子

瓜生郷子(うりう きょうこ)
東海大学文学部で西洋史を専攻。
1979年より桐朋学園大学音楽学部にて、打楽器を小林美隆氏に、マリンバを安部圭子氏に師事。在学中よりオーケストラ、アンサンブルなどの演奏活動をする一方、パール楽器・幼児教育部門の講師として活動。
1991年よりドイツ・フライブルグ国立音楽大学に於いて、打楽器をベンハルト・ヴゥルフ氏に、同時に子供のための音楽表現教育指導法をマルティナ・ヤコビ氏に師事。
1995年、オーストリア国立音楽芸術大学モーツァルテウム・カール・オルフ研究所主催の国際音楽教育セミナーに参加。これ以降オルフの提唱した「音楽と動きの教育」のメソッドを軸とした「早期音楽表現教育」の研究活動に重点を置く。

現在、音楽教室、幼稚園・保育園に於いて様々な音楽指導を行っており、個別性を重視した音楽表現教育に取り組んでいる。また、幼稚園教諭、保育士、音楽指導者に向けた講習会で、鍵盤楽器への導入法、リズム遊びの展開など色々な指導法を紹介。

新島学園短期大学コミュニティ子ども学科兼任講師、「うりう音楽教室」主宰。日本音楽表現学会会員

 



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