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Vol.17 呼吸のコツ②

呼吸のコツ②

皆さんこんにちは!

今回も前回に引き続き、呼吸のお話しをもう少しさせて頂きたいと思います。

 

リコーダーなどの管楽器を演奏する時、

実は音を出している間よりも、音を出す前の準備の段階で、伸ばしている時の音色がほとんど決まってしまいます。

 

なので今回は譜例①、②を通して、音を出す前の準備「ブレス」の重要さを体感してもらいたいと思います!

Vol17_譜例1

 

Vol17_譜例2

まずは長い音を出す時。

 

譜例①と②は、同じテンポで同じ音なのですが、

譜例①のように短すぎるブレスだと、出す音の準備が不十分で最初のアタックが強くなりやすい上に、息が足りなくなってしまいます。

 

ですが、譜例②のようにしっかりブレスをとれると、出す音の準備がしやすく、柔らかく良い音を出しやすいはずです。

 

この譜例②を、腹式呼吸を使いながら良い音が出せるように、充分に慣れるようにして下さい。

(タンギングする前に息を止めていないか確認すると、良い音色が出やすいのでチェックしてあげて下さい!)

 

Vol17_譜例3

次は譜例③。

曲中だと4分休符分のブレスを毎回確保するのが難しいので、8分休符での練習。

 

ブレスが短くなりますが、譜例②で身につけたことは全く変えず、常に良い音をイメージして練習しましょう!

(伸ばしている間の拍を数えるのが苦手な子の為に、先生が大きな声でカウントをしてあげると効果的です。)

 

曲中では、譜例③のような短いブレスを使う事が多いと思うので、先生のカウントなしで、効率よくブレスを取ることが出来るようによく練習してあげてください!

 

次回は「ロングトーン」を通して、良い音を出すコツについて、お伝えしたいと思います!

 

下中拓哉

下中拓哉(しもなか たくや)
東京都新宿区出身。尚美ミュージックカレッジ専門学校音楽総合アカデミー学科作曲コース(4年制)を卒業。作曲を徳備廉純、高橋伸哉の各氏に師事。在学中にリコーダーの研鑽を積み、ポピュラージャンルでのリコーダー奏者としての演奏活動のほか、指導者としても活躍。東日本の小学校を中心に年間200校ほど訪問し、リコーダー講習を行う。そのほか、小学生のための器楽合奏や管楽器のための編曲作品が多数出版されている。現在、東京リコーダー協会 AULOS講師、リコーダー奏者、作編曲家。

 



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