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Vol.18 ロングトーン

ロングトーン

前回まで呼吸のお話しした所で、今回はやや上級者向きなお話。

 

「リコーダーが大好き!」「早く上手になりたい!」

と思ってくれるこども達にこそ、是非実践してほしい「ロングトーン」についてです。

 

こども達はいつもどのような音を出していますか?タンギングがきつくなっていませんか?柔らかく良い音色が出ていますか?

僕達指導者が常にチェックしてあげられると良いですが、実際には、そうはいきません。

 

リコーダーが好きで、指が回るようになってきた子、音を外さなくなってきた子達にこそ、

【自分の音を確認出来る力】 【自分の音を磨く力】

を身につけて欲しいと思い「ロングトーン」を取りあげたいと思います。

 

Vol18_譜例1

 

まずは譜例①をご覧ください。

Vol.18にしては全然難しい譜面ではないのですが、これを演奏した時に、先程述べた、

 

・タンギングがきつくなってないか(タンギングが曖昧になっていないか)

・柔らかい良い音色が出ているか

 

この2点に加え

 

・身体に余計な力が入ってないか 

 

“自分自身”で確認出来るようになって欲しいんです。

 

これが、やってみるとこども達にとって難しいので、

「学校で1番綺麗な音が出せているかな?」「自分がイメージ出来ている音が出せているかな?」

など声をかけてあげると効果的です。

 

Vol18_譜例2

 

次は譜例②の演奏。

どの音域でもタンギングや音の処理が一緒になるように自分自身で確認しましょう。

 

Vol18_譜例3

 

そして、もし3人以上居たら譜例③。

一人でのロングトーン練習は飽きが来やすいので、この譜例では和音を通して楽しくロングトーンの練習です。

 

後半4小節は、ブレスの箇所が少なくなりますが、音色や音の処理が変わらないように気をつけましょう。

 

譜例①と②と同じように、

【自分の音を確認出来る力】を伸ばすように音を聞きながら練習しましょう。

 

ニ長調で難しく見えますが、ソプラノリコーダー1番はレとド♯の音、2番はシとラの音、3番の子はソとファ♯の音、とそれぞれ2つの音のみで演奏可能なので、是非授業で取りあげてみて下さい!

 

それではまた次回!

 

下中拓哉

下中拓哉(しもなか たくや)
東京都新宿区出身。尚美ミュージックカレッジ専門学校音楽総合アカデミー学科作曲コース(4年制)を卒業。作曲を徳備廉純、高橋伸哉の各氏に師事。在学中にリコーダーの研鑽を積み、ポピュラージャンルでのリコーダー奏者としての演奏活動のほか、指導者としても活躍。東日本の小学校を中心に年間200校ほど訪問し、リコーダー講習を行う。そのほか、小学生のための器楽合奏や管楽器のための編曲作品が多数出版されている。現在、東京リコーダー協会 AULOS講師、リコーダー奏者、作編曲家。

 



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