Vol.5 親指の使い方 手の形はシュークリームで導入・・・
親指の使い方
今回のワンポイントレッスンでは、Vol.3で練習した続きとして親指の使い方に焦点を置いてみます。
レッスン8
まず、黒鍵の「で」と「え」を 2と3の指で同時に弾いてみましょう。(譜1)
次に「で」の左にある白鍵「ど」を1の指(親指)で一緒に弾いてみます。(譜2)
この時、手首と親指がまっすぐになった状態から ほんの少し手首を上に上げます。(図1)
そうすることで、親指が鍵盤にベッタリ触れている状態から、親指が鍵盤に触れるポイントを、爪の横に持ってくることができます。鍵盤に触れる部分は図2になるようにしましょう。 また 二本並んでいる黒鍵の「で」の左にある白い鍵盤が「ど」であることも伝えましょう。
私たちは鍵盤楽器を弾くときに、無意識で黒鍵から白鍵のそれぞれの音の位置を割り出しています。鍵盤楽器を演奏し始めるとき、白と黒の二種類の鍵盤が存在することを把握し、二本・三本の組み合わせで並んでいる黒鍵から、それぞれの違う音「ドレミ・・・」を見つけられるように導入することが重要です。
レッスン9
「えええ」 「どどど」と 中指と親指を使って弾いてみましょう。(譜3)
「え」を弾くときに腕の重さを3の指先で支えるような感じで弾きます。
手の形がシュークリームが膨らんでいるような形になっていると良いですね。
レッスン10
次に「え」の右にある鍵盤「み」を、3の指の形をキープしながら「みみみ」と弾き、その後、続けて親指で「どどど」と弾いてみましょう。(譜4)
「みみみ」演奏するときに、「えええ」を弾いたのと同様に、腕の重さを3の指先で支えるよう弾けているか、また、手の形がまとまっているかを確認してください。(薬指や小指が飛び出さないようにしましょう)
レッスン11
「えええ 」「どどど 」「みみみ 」「どどど 」と弾いてみましょう。
「えええ」「どどど」と弾いた時と「みみみ」「どどど」と弾いた時で、気分や感じる色が違うかを聞いてみてください。
(長三度と短三度の響きの違いに、気付きがあると良いです)
レッスン12
「みれど」を同時に弾いてみます。(譜5)
リズムは譜2と同じで、手の形がシュークリームになっているように、指の重心が3の指に来ているようにしてください。
次に、3、2、1の指の順番で「み、れ、ど」と弾いて見ましょう。(譜6)手の重心が中指に来ることが重要なので、必ず3の指から始めましょう。
瓜生郷子(うりう きょうこ) |