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Vol.1 黒鍵を使っての導入(鍵盤楽器)2,3,4の指を使って黒鍵を弾いてみる・・・

 黒鍵を使っての導入

私たちは鍵盤楽器を演奏する時、無意識に黒鍵から、白鍵のそれぞれの音の位置を割り出しています。白い鍵盤が並んでいるだけでは、基本になる「ド」がどの鍵盤だかは、わかりづらいと思います。そこで、始めに黒鍵から演奏することをお勧めします。黒鍵はペンタトニックで並んでいますので、即興的に音を出し、音を楽しむことができます。子供たちは黒鍵を演奏しているうちに、2本と3本の塊に分かれている鍵盤構造も理解してきます。

ペンタトニック・スケールは5音で構成される音階という意味で長音階の中の
『半音を構成する隣接音を省いた5音での音階』です。 この5音階を弾くだけで
コード・サウンドやメロディ(アドリブ)・サウンドが作れます。

レッスン1

生徒に右手の中指の指の先で、好きな黒鍵を弾くように指示します。
リズムは譜1を使い、休符のところで違う黒鍵に移動するようにしてください。

 

瓜生Vol.1_譜2

レッスン2

同様に生徒たちは中指の指先を使い、今度は第3関節(指の付け根の関節)を山のようにして演奏してみます。(図1)

中指を使うことによって、手の形が安定します。
使用するリズムは、譜2を使い、同じ黒鍵を3回ずつ弾くように指示してください。

瓜生Vol.1_図1

レッスン3

次に、黒鍵が3本並んでいるところを順に弾くように指示します。上行するか下行するか、また、どの高さを使うかは自由です。この時、生徒に音が上がる、下がる、そして、高い音、低い音を、説明してから自由演奏にすると、より効果的な理解ができます。

 

瓜生Vol.1_譜3

 

使用するリズムはレッスン2と同じですが、レッスン3では1小節のジョイントを取ってください。(譜3)

 

レッスン4

リズムはレッスン3と同様ですが、今度は指番号2,3,4の三本の指を使ってみましょう。(図2)この時、第3関節(指の付け根の関節)が山のようになっていることが大切です。

瓜生Vol.1_図2

 

上記のレッスン内容は、マリンバや木琴・鉄琴を使っても同様に導入できます。
*この場合、レッスン2から始め、右手でも左手でもできるようにします。

 

瓜生響子   

瓜生郷子(うりう きょうこ)
東海大学文学部で西洋史を専攻。
1979年より桐朋学園大学音楽学部にて、打楽器を小林美隆氏に、マリンバを安部圭子氏に師事。在学中よりオーケストラ、アンサンブルなどの演奏活動をする一方、パール楽器・幼児教育部門の講師として活動。
1991年よりドイツ・フライブルグ国立音楽大学に於いて、打楽器をベンハルト・ヴゥルフ氏に、同時に子供のための音楽表現教育指導法をマルティナ・ヤコビ氏に師事。
1995年、オーストリア国立音楽芸術大学モーツァルテウム・カール・オルフ研究所主催の国際音楽教育セミナーに参加。これ以降オルフの提唱した「音楽と動きの教育」のメソッドを軸とした「早期音楽表現教育」の研究活動に重点を置く。

現在、音楽教室、幼稚園・保育園に於いて様々な音楽指導を行っており、個別性を重視した音楽表現教育に取り組んでいる。また、幼稚園教諭、保育士、音楽指導者に向けた講習会で、鍵盤楽器への導入法、リズム遊びの展開など色々な指導法を紹介。

新島学園短期大学コミュニティ子ども学科兼任講師、「うりう音楽教室」主宰。日本音楽表現学会会員

 

 



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