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Vol.3 鍵盤ハーモニカの吹き方(座奏編)

鍵盤ハーモニカの吹き方(座奏編)

これまで鍵盤ハーモニカの歴史や仕組みについて触れてきたこちらのコラム。
今回からついに〝実践編〟に突入します!
まずは小学校の授業での基本となる「鍵盤ハーモニカの吹き方(座奏編)」から始めていきましょう。
さっそく楽器の準備から実際の演奏に至るまでの流れをゆっくり確認していきたいと思います。
(私自身が、外部講師として新1年生の鍵盤ハーモニカの初回授業に伺ったときにしていた流れです。鍵盤ハーモニカに慣れてきたら少しずつ省略できる手順が増えてくるかと思います。)

〜演奏前の準備〜

1.楽器ケースを表にして、取っ手部分をお腹に向けて机の上に置きます。
2.ケースを開けて楽器の向きが合っているか確認します。いつも正確な向きでケースにしまえるようにしたいですね。
3.楽器を右手で押さえながら左手で唄口を差し込みます。
4.左手の親指・人差し指で、唄口の黒い部分の真ん中あたりをつまみます。他の指は優しく添えるだけでOK!
5.そのまま左手で唄口を口元に持っていきます。唄口は噛まずに演奏しましょう。

ここまでが演奏前の準備として、子ども達の共通認識になっていてほしいことです。
さて、座奏の際はホースタイプの唄口を使用することになりますが、この唄口のかたち、どうしても小学生の遊び心をくすぐってしまいますよね。
思わぬ事故などを防ぐために、演奏する前に子ども達と「唄口の約束」を共有していただけたらと思います。

〜唄口の約束〜

・唄口全体を口の中に入れない → 誤って唄口が喉の奥の方にいかないよう、必ず左手で持って演奏しましょう。
・振り回さない → 衛生上の問題に加え、唄口が他の人の頭や目などに当たると危ないです。
・ホースを結ばない → ホース部分の破損につながります。

♪プラスアルファ

目の前に楽器があると、先生のお話中でもどうしても吹きたくなってしまう…
その意欲は素晴らしいですが、みんなが吹き始めてしまうと先生の声が届かず授業が進まなくなってしまいますね。
子ども達の気持ちに火がついてしまうのを少しでも抑えられるように、演奏するとき以外は唄口を手から離すようにしましょう。
初回の授業であらかじめ「先生がこう言ったら唄口から手を離す」というお約束をするのもオススメです。 たとえばこんな方法があります。

1.「休め!」

どんな楽器・ケースでも万能です。先生の「休め!」の指示で唄口をケースの
取っ手部分に通します。多くの場合、唄口がケースの後ろにいって見えなくなります。

2.「充電!」

先生の「充電!」の指示で、唄口の黒い部分同士を連結させます。
ホースがぶらぶらと動くこともなく机の上もスッキリします。
ただ、「充電」は唄口によってはできないタイプがあるので注意が必要です。

  

今回の「鍵盤ハーモニカの吹き方(座奏編)」はここまで。
演奏に集中できる環境をできるだけ整えて、楽しい鍵盤ハーモニカ授業の第一歩を踏み出すお手伝いになれたら嬉しいです。
今回の内容について動画もアップされてますので参考にして下さい。
実際の演奏のコツもまたご紹介しますのでお楽しみに!

菅谷詩織

菅谷詩織(すがや しおり)
ピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家。
クラシックベースな感性であらゆるジャンルにおいてコンサート、メディアなどでの演奏活動を行う傍ら、オリジナル楽曲制作や主にピアノや鍵盤ハーモニカ向けの編曲などを行う。その他アニメ・ゲームなどの劇伴作品へのレコーディング参加も多数。リコーダー・ケンハモ・ピアノの実力派3人組ユニット『おんがくしつトリオ』でも活動中。ミューザ川崎シンフォニーホールなど全国各地のホールで演奏。

 



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