No. | 曲名 | 時間 | 楽譜情報 |
1 | Jubilus! - J.Van der Roost | 5’18 | 取寄可能 |
2 | The Saint and the City - J.de Haan | 8’57 | 取寄可能 |
3 | All I Ask of You - A.Lloyd Webber/arr. P.K.Schaars | 3’14 | 取寄可能 |
4 | Helios - J.Van der Roost | 4’04 | 取寄可能 |
5 | Choral from Cantata No.79 - J.S.Bach/arr. R.van Beringen | 3’22 | 取寄可能 |
6 | Mozart! - arr. W.Wossner | 8’00 | 取寄可能 |
7 | Children of the World - A.Waignein | 4’11 | 取寄可能 |
8 | Floriana - H.Hogestein | 2’50 | 取寄可能 |
9 | The Blues Factory - J.de Hann | 6’11 | 取寄可能 |
10 | Lilo & Stitch - arr. P.K.Schaars | 6’16 | 取寄可能 |
11 | Clari-Fun-Key - G.Tinner | 4’17 | 取寄可能 |
12 | Strathcarron - P.Sparke | 6’30 | UN550 |
13 | Volcano - J.Van der Roost | 11’50 | UN544 |
アーティスト | The J.W.F. Military Band(J.W.F軍楽隊) |
シリーズ | CD |
編成概要 | CD【吹奏楽】 |
解説 | このCDはデ・ハスケ社の2003年~2004年向けの新曲を集めたCDです。ファンデルローストやデ・ハーンが好きな人には見逃せないCDです。1曲目「Jubilus! 」、短調のムードのファンファーレからはじまる「祝典序曲」で、金管の強いバンドに向いた曲です。日本の宇都宮ブラス・ソサエティの25周年記念の依嘱を受け2002年にファンデルローストが作曲したものです。原曲は金管合奏ですが、これは吹奏楽編曲です。壮麗な曲です。2曲目「The Saint and the City」、オランダのツウォレ(オランダ東部)の町に伝わる神話に基づいて作曲された曲です。天使の物語で、セント・マイケルがドラゴンと戦うという神話です。教会の高い塔を表現する音楽からはじまり、ドラゴンとの戦いが描かれます。期待する程描写的ではありませんが、中間部では金管が高まり劇的です。コンクール向きの曲。3曲目「All I Ask of You」、ミュージカル「オペラ座の怪人」からの有名なバラードです。4曲目「Helios」、コンサート・マーチで、「ヘリオス」はギリシャ神話の太陽の神アポロのことです。5曲目「Choral from Cantata No.79」、バッハのカンタータからのアレンジです。6曲目「Mozart!」、1999年ウィーンで初演され、ドイツのハンブルグでも2001年9月に上演され大成功したミュージカルのメドレーです。タイトル通り、モーツァルトを描いたものです。その中から「モーツァルト、モーツァルト」、「星からのゴールド」、「ここがウィーンだ」、「あなたの影からどうして逃れよう」がメドレーとなっています。ヨーロッパ演奏旅行のプログラムに好適です。7曲目「Children of the World」、作曲者ワイネインが2001年にベルギーにゲスト・コンダクターとして訪れた時に依嘱されて作曲したもので、全世界の子供達に平和のメッセージを送るものです。8曲目「Floriana」、オランダの有名なフラワー・ショー「フロリアーナ」のために作曲したマーチです。イギリスのアルフォードのように美しい短調の第1マーチではじまり、明るい第2マーチのあと第1マーチを繰り返しトリオに入ります。9曲目「The Blues Factory」、オランダのある工場の閉鎖にあたってその記念のために作曲したスローブルースです。10曲目「Lilo & Stitch」、日本でも人気のあったアニメ映画からの楽しいメドレーです。11曲目「Clari-Fun-Key」、ソロ・クラリネットとバンドのための曲で、クラリネットとファンキー(ファンキーの他に、面白いという意味も含まれている)を組み合わせたタイトルで、ジャズ風のフィーリングを持つ急-緩-急の3部形式の曲です。12曲目「Strathcarron」、フィリップ・スパークがヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンドの依嘱で作曲し、ブラッセルで開かれた2002年ヨーロッパ・ブラスバンド・チャンピオンシップのガラコンサートで初演された曲です。テンポは少し重く開始され、後半リバーダンスのように早まって盛り上がります。コンクールにも向いた曲です。13曲目「Volcano」、このCDの目玉で、ドイツの市民バンドの依嘱で作曲し、2003年4月12日に初演されたばかりの曲です。打楽器のアンサンブルで開始されるシンフォニックポエムです。早い主部では2つの主題が出、おそい中間部はピアノを伴ってゆっくり木管がうたいます(sax solo)。この中間部はかなり長く、金管が加わって高まっていきます。打楽器アンサンブルが噴火を暗示し、管楽器も加わって盛大に描写されます。この部分も充分な長さです。これが静まるのははじめから10分位で、その後2分弱のコーダがついて終わります。コンサートの最後の曲として演奏したくなります。(秋山紀夫) |