| アーティスト | Japan Wind Players; cond: Masato Satoh（ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ 指揮＝佐藤正人） |
| シリーズ | CD |
| 編成概要 | CD【吹奏楽】 |
| 解説 | このCDは2019年11月25日に催された『ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ設立5周年記念 第6回定期演奏会 アルフレッド・リード 小編成版作品集 』のライブ録音です。 指揮: 佐藤 正人 演奏: ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ 【秋山紀夫先生 (日本吹奏楽指導者協会名誉会長) からのCD解説】 アルフレッド・リードが亡くなったのは、2005年9月17日だった。それからもう15年が過ぎた。リード亡きあと、私たちはリード以上の作曲家に巡り合えているだろうか？あのリードの特色である、美しいメロディー、それを彩る和声や対旋律。私にとっては、リード以上の影響力、魅力ある作品を与えてくれる作曲家にはまだ巡り合えない。 彼が大好きだった新宿のしゃぶしゃぶレストランでも、唇からはいつもハミングで歌う旋律が止まることは無かった。 そうしたリードの作品は忘れがたく、今でも演奏するとその曲に出会った頃の思い出がよみがえる懐かしい曲は数しれない。 そのような珠玉のような彼の作品を演奏したいと思いながら出来ない人やバンドも日本中にたくさん存在するに違いない。特に手がつかない最大の理由は、リードの書いたスコアがすべてカバーできる編成を持っていないバンドが多いためだろう。 そうした不満や憧れを解決したい人たちのために企画され出版されたのが、ロケットミュージックの「小編成バージョン」だ。 今回発売された「小編成バージョン楽譜」は次の7曲。 …………………………………………………………………………… ● 音楽祭のプレリュード【小編成版: 21パートから演奏可能】 (arr.坂井貴祐) 《商品番号：ARG21》 ● 春の猟犬【小編成版: 21パートから演奏可能】 (arr.高橋宏樹) 《商品番号：ARG23》 ● 小組曲【小編成版: 22パートから演奏可能】 (arr.宍倉 晃) 《商品番号：ARG26》 ● オセロより 1，3，4楽章【小編成版: 21パートから演奏可能】 (arr.下田和輝) 《商品番号：ARG25》 ● アルメニアン・ダンス・パート1【小編成版: 23パートから演奏可能】 (arr.三浦秀秋) 《商品番号：ARG22》 ● 第二組曲【小編成版: 23パートから演奏可能】 (arr.金山 徹) 《商品番号：ARG19》 ● エル・カミーノ・レアル【小編成版】 (arr.山田雅彦) 《商品番号：ARG24》 ● ミュージック・メイカーズ【小編成版: 22パートから演奏可能】 (arr.坂井貴祐) 《出版予定》 …………………………………………………………………………… 小編成版だが実際の楽器編成はどうなっているか覗いてみよう。一般的に一番大編成に思える「アルメニアン・ダンス・パート1」のフル・スコアを見よう。 Fl 1st (piccolo) Fl 2nd (Ob)・・・オプション (Fg)・・・オプション Cl 1st Cl 2nd Bs.Cl A.Sax T.Sax B.Sax Tp 1st Tp 2nd Hr 1st Hr 2nd Tb 1st Tb 2nd Eu Tu (Cb)・・・オプション Perc (4 5) 打楽器は各曲により多少違いはあるが一般的な編成。ハープは使用されない。各曲とも3，4番楽器のパートが省略されていることだ。この編成はどの曲にも共通している。もちろんそれぞれの曲により難易度は異なるが、しいてグレードを分ければ次のようになるだろう。 グレード3（中級バンド用） ● 音楽祭のプレリュード ● 小組曲 グレード4（中上級バンド用） ● 第二組曲 ● エル・カミーノ・レアル ● ミュージック・メイカーズ グレード5（上級バンド用） ● 春の猟犬 ● オセロより 1，3，4楽章 ● アルメニアン・ダンス・パート1 演奏にあたっては、原曲の音源をよく聴き、また生徒にも聴かせて、構成や音の響きの狙いを充分に理解してほしい。その上で練習し、演奏してほしい。大編成と小編成の表現で一番違いが出るのは、サウンドの豊かさと、強弱表現であろう。特に小編成のバンドにとって一番難しいのは、強弱の変化で、中でも弱奏の表現が難しいので、弱奏を大切にして、強奏の部分との対比に注意してほしい。またグレード4，5では木管楽器の細かい動きが多いので、貧弱なサウンドにならぬよう心掛けたい。 秋山紀夫 前ソニー吹奏楽団常任指揮者。現おおみや市民吹奏楽団音楽ディレクター。(社)日本吹奏楽指導者協会名誉会長、(社)全日本吹奏楽連盟名誉会員、アジア・パシフィック吹奏楽指導者協会名誉会長、WASBE(世界吹奏楽会議)名誉会員、浜松市音楽文化名誉顧問、アメリカン・バンド・マスターズ・アソシエーション名誉会員。ソニー吹奏楽団名誉指揮者。 |
| 解説2 | 『ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ設立5周年記念 第6回定期演奏会 アルフレッド・リード 小編成版作品集 』 日時: 2019年11月25日(月) 会場: 大田区民プラザ 大ホール 指揮: 佐藤 正人 演奏: ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ ……プログラム………………………………… 1部 ・音楽祭のプレリュード / arr. 坂井貴祐 ・春の猟犬 / arr. 高橋宏樹 ・小組曲 / arr. 宍倉晃 ・オセロ より1，3，4楽章 / arr. 下田和輝 2部 ・アルメニアンダンス・パート1 / arr. 三浦秀秋 ・第二組曲 / arr. 金山徹 ・エル・カミーノ・レアル / arr. 山田雅彦 アンコール ・ミュージックメーカーズ / arr. 坂井貴祐 …………………………………………………….. 佐藤 正人 秋田県出身。武蔵野音楽大学でクラリネットを専攻。故松代晃明・千葉国夫両氏に師事。昭和58年埼玉県川越市立野田中学校音楽科教諭として着任し12年間音楽科の教職を勤める。同校吹奏楽部を全国有数のバンドに育てた。音楽教育では、平成3年度埼玉県長期派遣研修教員として、東京芸術大学大学院音楽教育研究室で山本文茂氏のもと研鑽を積む。平成7年4月より東京ミュージック＆メディアアーツ尚美（現尚美ミュージックカレッジ専門学校）講師として着任。各地で吹奏楽指導等活躍している。現在、現尚美ミュージックカレッジ専門学校、尚美学園大学、客員教授、武蔵野音楽大学、埼玉県立松伏高等学校音楽科講師、川越奏和奏友会吹奏楽団、秋田吹奏楽団、立正大学吹奏楽部音楽監督、渋谷区青少年吹奏楽団常任指揮者、21世紀の吹奏楽”響宴”実行委員。 ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ 2014年4月、次世代を担う若手プレイヤーたちによって、既存の枠を超えた吹奏楽の発展と普及を目指し結成。国内外の往年の作曲家による作品から、気鋭の現代作曲家の新作まで、「吹奏楽のオリジナル作品」に的を絞りコンサートやレコーディング活動を展開。プログラムに特化することにより、深く充実した演奏を実現する。その練られたアンサンブルと、吹奏楽ならではのダイナミックな響きで、多くのファンを獲得している。日本を起点にワールドワイドに「吹奏楽」を発信している。これまでにマイスター・ミュージックより、『深層の祭』『アルメニアン・ダンス』『SYMPHONY FOR CONCERT BAND』の３枚のアルバムをリリース。 |