編曲者 | 三浦秀秋(ミウラ・ヒデアキ) |
作曲者 | Alfred Reed(アルフレッド・リード) |
シリーズ | クラシックアレンジ |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 【この楽譜は「小編成用」のためにアレンジされた楽譜で、23人から演奏できるように工夫されています】 この曲は、リードが4楽章の組曲として作曲したその第1楽章にあたり、第2部に第2楽章から4楽章までが含まれています。 原曲は、アルメニア音楽の蒐集家ゴミダス・ヴァルダベッド(1869 1935)のアルメニア民謡からとられています。それらは「あんずの木」「やまうずらの歌」「ホイ、私のナザン」「アラギアズ」「ゆけ、ゆけ」の5曲で、それぞれの曲については次のようです。 「あんずの木」1904年に採譜された曲で、3つのオリジナルな歌を組み合わせた歌で、表情豊かな曲。 「やまうずらの歌」この曲はゴミダスのオリジナルで、はじめ独唱と児童合唱のために作曲され、のち、ピアノ伴奏による独奏曲に改められ、シンプルなメロディの曲で、パートリッジ(やまうずら)の歩きまわる様子を描いています。 「ホイ、私のナザン」ゴミダスが1908年に合唱曲に編曲したもので、ナザンという少女に対する若者の愛の歌です。 「アラギアズ」アルメニアの山の名で、ゴミダスがピアノ伴奏の独唱曲としてはじめて書いたもので、のちに合唱曲にも編曲しています。 「ゆけ、ゆけ」は、ユーモラスな歌で、ゆっくりとした歌と対照的で、ロシアのコザック・ダンスである「ホバック」のように軽快です。 この曲の開始の部分が「あんずの木」、途中から少し速くなってシンコペーションの伴奏のリズムに変わるところから「やまうずらの歌」、そのあと打楽器が5/8拍子のリズムに変拍子の部分が「ホイ、私のナザン」です。そのあと、ゆっくりとした3/4拍子の「アラギアズ」に移り、最後が2/4拍子の「ゆけ、ゆけ」で、速くなってエキサイティングに曲を閉じます。 ゴミダス・ヴァルダベッドは、トルコの生まれで、11才の時からアルメニアで勉強し、そのほかの民謡に興味をもち、1896年にはドイツのベルリンに移って勉強しました。ゴミダスは国際音楽協会を組織していアルメニア音楽の蒐集に努力し、1935年パリで亡くなりました。 この曲は、1963年11月、インディアナ州エルクハートで開かれたASBDA(American School Band Directors Association 全米スクール・バンド指導者協会)の総会で、リードがハリー・ビジン(当時彼はデトロイトの工業高校のバンド・ディレクターだった)から委嘱を受けましたが、完成したのは約10年後の1972年のことでした。(秋山紀夫) |
解説2 | 【編曲家プロフィール】 2004年、専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美卒業。作曲を川崎絵都夫、松尾祐孝の両氏に、ジャズ理論を篠崎秀樹氏に師事。吹奏楽やオーケストラを中心に、幅広いジャンルに作編曲をしている。最近の仕事としては、ヤマハミュージックメディア「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」、京都市交響楽団&加藤ミリヤ・オーケストラコンサートアレンジなど。 |
編成 | スコア Full Score 木管楽器 Flute 1 (Piccolo) Flute 2 *Oboe(Opt.) *Bassoon(Opt.) Bb Clarinet 1 div. Bb Clarinet 2 div. Bb Bass Clarinet Eb Alto Saxophone Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone 金管・弦楽器 Bb Trumpet 1 Bb Trumpet 2 F Horn 1 F Horn 2 Trombone 1 Trombone 2 Euphonium Tuba (div.) *String Bass(Opt.) 打楽器 Timpani Drums Percussion 1 (Crash Cymbals, Bass Drum, Tambourine) Percussion 2 (Suspended Cymbal, Xylophone, Glockenspiel, Vibraphone) |