作曲者 | 清水大輔(シミズ・ダイスケ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 2006年神奈川県立大原高等学校吹奏楽部の委嘱により書き始め翌年の1月に完成、2007年3月同校の定期演奏会にて真壁宗太郎氏の指揮により初演された9分程の作品。 今回この作品で私が題材にしたのは人類が作り上げてきたすべてのものを取り上げようと思い、その中で特に『文明、宗教、戦争や紛争』に焦点を置き構想を練りました。『人間には無限の可能性がある』という言葉がありますが私はこの言葉には2つの意味が存在するように思えます。無限に良い方向に向かうと同時に、無限に悪い方向へも向かうのではないかと。そんな思いを抱きながら私は地球上で今まで起こったあらゆる出来事を『音』で表現したのが今作です。 冒頭は拍子感のない無機的で破滅的な響きで開始されます。ここで登場する4つの音が『文明』のテーマとなりあらゆる場面で顔を出します。その後空虚的な世界へと変わり静かに進みますが同時に16分音符や32分音符による細かなモチーフはそれぞれ特有な動きを見せます。それらは突然大きな塊となっては一瞬で砕け散り、膨れ上がっては熱を帯びてドロドロに溶け出し(奏者が自由な音程で歌う)、恐ろしくもしたたかなエネルギーを蓄積させながら脈々と進んでいきます。 テンポがあがった中間部では、雅楽(中国や日本の伝統音楽)をモチーフとした旋律と、ガムラン(インドネシアの金属系打楽器を中心とした伝統音楽)の音列を使用したリズムが同時に登場します。異種文化的な世界を作り出し、力強く進みます。 後半ではまたテンポを落とし緊張感のある旋律が続きますがその間を縫うようにフルートの旋律が現れ甘美に歌い上げます。 最後にはコーラス(奏者が歌う)ハープによる旋律の後ろで小鳥のさえずりや自然の輝きに隠れて機械的な警告音が鳴り響き、それぞれが互いに主張し合い、手を結び合えてきたところで最終的に混ざり合うことなく、遮断するように曲は幕を閉じます。 (清水大輔) |
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編成 | スコア Full Score 木管楽器 Piccolo Flute 1 Flute 2 Oboe 1 Oboe 2 Bassoon Eb Clarinet Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2 Bb Clarinet 3 Bb Bass Clarinet Contrabass Clarinet Eb Alto Saxophone 1 Eb Alto Saxophone 2 Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone 金管楽器 Bb Trumpet 1 Bb Trumpet 2 Bb Trumpet 3 F Horns 1&2 F Horns 3&4 Trombone 1 Trombone 2 Trombone 3 Euphonium Tuba String Bass Piano Harp Chorus 打楽器 Timpani Percussion 1 Percussion 2 Percussion 3 Percussion 4 Percussion 5 Tubular Bells |