作曲者 | 広瀬勇人(ヒロセ・ハヤト) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 【作曲家からの曲解説】 「うつくしの島」は2016年、ロケットミュージックへの書き下ろし作品として作曲されました。 私が以前、旅行で本土から離れた小さな島を訪れた際、島の圧倒的な美しさに深く感動すると共に、自然の厳しさやそこに住む人々がどの様な想いで日々の生活を過ごしているのかを考えさせられました。 そこには見た目の美しさだけではない、現実生活や自然の厳しさがあるのではないかと思い、また一方で、人々の柔らかな表情や言葉の端から、自分たちの土地への思い入れも伝わってきました。 曲名の「うつくし」という言葉には、「美しい」という意味の他に「いとおしい、尊い」といった意味が含まれており、島に住む人々の、自分たちの土地への愛着や思い入れを音楽で表現出来ればと思い、曲名に付けさせて頂きました。 全国的に小編成・少人数のバンドが増えている中、この作品は最小で8名の演奏者(Cl, A.Sax, Trp, Hr, Trb, Euph, Tub, Perc.:豆譜(キュー)を使用すればこれら以外の8名でも可)で演奏することが出来ます。演奏技術的にも無理がなく、初級~中級者の多い20~30人程度のバンドで演奏しても、安定感と広がりのある演奏となるでしょう。 打楽器パートは、セッティングを工夫すればTimp.とPerc.1を1名で同時に演奏する事が可能です。(広瀬勇人) |
解説2 | 【秋山紀夫先生 (日本吹奏楽指導者協会名誉会長) からの曲解説】 作曲者が訪ねたある島の景色や人情の美しかった印象をもとに、「美しい」ことは同時に「いとおしい、尊い」という気持ちを込めて作曲されました。最小人数8人でも、20~30人でも演奏が可能と述べてます。曲は分かりやすい「A-B-A」の3部形式で、まず低音域のクラリネットを中心に主旋律が4分の4拍子で歌い出され、後半3拍子となり、美しく提示されます。アレグロの主部は8分の6拍子で低音楽器により、木管楽器と絶妙な対比を作りながら、かつ8分の6拍子の中に4分の3拍子系の旋律を織り交ぜて進み、フェルマータで止まります。第3部はクラリネットの短いカデンツの後、変ニ調、4分の3拍子に代わり、第1部の主題が形を変えて現れクライマックスを作って終ります。無理や不自然さのない作品で多くのバンドに好まれるでしょう。グレード3、5分56秒。(秋山紀夫) |
編成 | この楽譜は「小編成用」の楽譜で、小編成バンドでもコンクールに出場できるように、最小8人から演奏できるように工夫されています。 スコア識別 Full Score 木管楽器 Flute 1(Option) Flute 2(Option) Oboe(Option) Bassoon(Option) Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2(Option) Bb Bass Clarinet(Option) Eb Alto Saxophone Bb Tenor Saxophone(Option) Eb Baritone Saxophone(Option) 金管・弦楽器 Bb Trumpet 1 Bb Trumpet 2(Option) F Horn 1 F Horn 2(Option) Trombone 1 Trombone 2(Option) Euphonium Tuba Double Bass(Option) 打楽器 Timpani(Option) Suspended Cymbal ※セッティングを工夫すればTimp.とSus.Cym.を1名で同時に演奏する事が可能です。 Percussion (Triangle,Glockenspiel,Wind Chimes,Vibraphone,Marimba,Xylophone,Bass Drum) |