作曲者 | 福島弘和(フクシマ・ヒロカズ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 【作曲家からの曲解説】 2013年に埼玉県立伊奈学園総合高等学校の委嘱により作曲。同年の吹奏楽連盟マーチングコンテストに於いて初演。全国大会において素晴らしい演奏をしていただきました。題名は、顧問である宇畑先生からのご提案で、伊奈学園では、「一人一人の花を咲かせよう」をモットーに活動されているそうで、「それぞれのパートが花開く様な曲」をイメージして書きました。途中の6/8の部分は外周を1週するためのマーチです。どのパートがどんな花かを想像するのも楽しいかもしれません。(福島弘和) |
解説2 | 【秋山紀夫先生 (日本吹奏楽指導者協会名誉会長) からの曲解説】 伊奈学園の委嘱で作曲。作者は「それぞれのパートが花開くような曲」を目標に作曲したと述べています。曲はクラリネット、サクソフォーン、ホルンの柔らかな音色でゆっくり荘重に歌い出され、次第に高まる印象的な21小節の序奏を持ち、第1部は8分の6拍子のマーチで金管のファンファーレに導かれ、木管が軽快な旋律を奏します。この主題は巧みに楽器編成を変えながら元気よく進み、変化が付けられています。トリオは木管とホルンが歌い、金管が続き、一度フェルマータで停止します。作曲者はお花畑の一巡と言っています。次に4分の4拍子でゆっくりと木管が歌い出す第2部に入り、クラリネットとサクソフォーンが美しいです。金管が加わって高まり、テンポを速めて、大きなクライマックスをつくり、ゆっくりと抒情的なコラール風なコーダに入り、再びテンポを速めて力強く終わる、大変変化に富んだ効果的な曲です。中級バンドでも十分に楽しめそうです。 【指揮者:佐藤正人先生からの演奏上のアドヴァイス】 伊奈学園総合高等学校吹奏楽部の委嘱作品でマーチングコンテストで取り上げられた作品です。 曲の最初に現れる美しい主題が全体を支配しているので、この部分の表現が演奏者の想いを表す重要な部分なので(実際に声で歌ってましょう)、自然なフレージングでたっぷり歌いましょう。対旋律も含め3つのラインはお互い聴きあうだけでなく、主旋律と同じように歌ってください。【C】からは8分の6拍子で躍動感あふれる部分です。演奏に際しては、伴奏の音形や楽器を超えてのテーマの受け渡し、フレージングやリズムをどのように扱うかでかなり印象が変わります。ここも練習のポイントです。練習はゆっくりから、リズムが転ぶ等の癖がつかないように行ってください。また速度が速くてもテーマのフレーズ感はとても重要なのでスコアから良く読み取りましょう。速度設定や変化も後半部分のポイントです。エンディングもとても良く鳴るので推進力を生かして演奏しましょう。全体的に「部分部分の表現の変化」「聴かせどころやクライマックスはどこか」等、奏者の表現力や見せ所の多い曲です。 |
編成 | この楽譜は「小編成用」の楽譜で、小編成バンドでもコンクールに出場できるように、最小19人から演奏できるように工夫されています。 スコア識別 Full Score 木管楽器 Piccolo Flute 1 Flute 2(opt.) Oboe(opt.) Bassoon (opt.) Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2 Bb Bass Clarinet Eb Alto Saxophone Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone 金管・弦楽器 Bb Trumpet 1 Bb Trumpet 2 F Horn 1 F Horn 2 Trombone 1 Trombone 2 Euphonium Tuba String Bass(opt.) 打楽器 Timpani Percussion 1 (Wind Chimes,Triangle,Snare Drum, Tam-tam,High-Hat Cymbals, Suspended Cymbal) Percussion 2 (Suspended Cymbal, 4 Tom-Toms, Wind Chimes, Crash Cymbals) Percussion 3(opt.) (Chimes,Glockenspiel, Suspended Cymbals, Xylophone,Crash Cymbals) |
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