作曲者 | 八木澤教司(ヤギサワ・サトシ) |
作詞者 | 武田あゆみ(タケダ・アユミ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 私は岩手県出身で、東北は音楽家として何度も訪れ、親しい仲間たちもたくさん住んでいる地域です。合唱曲《あすという日が》は、東日本大震災の復興シンボル曲として多くの方々に歌われてきましたが、これは2006年に作曲したもので、震災のために作曲したものではありません。いつの日か、何かをしなくてはならないという想いを抱きながら10年が経とうとする中で、曲作りの過程を追いかけたドキュメンタリー番組が企画され、被災地に向かい、現地で活動している方々と出会い、被災直後の様子やその後のお話を伺う機会を得ました。私自身が出演した『私たちの震災10年目~あの日を伝えるアンサンブル』は、テレビ埼玉をはじめ計6局で放送されました。 「震災の記憶を風化させてはいけない」 「被災地で活動している方を応援したい」 という思いから、妻と共に全身全霊で生み出した応援歌。完成した曲は、海上自衛隊横須賀音楽隊(歌唱:三宅由佳莉3等海曹)により番組内で初演されました。 作詞は妻が担当し「春に吹く暖かな南風が、冬の凍てついた寒さを和らげていくように、誰の心にも温かさを吹き込んで、前向きに生きてほしい」という願いが込められています。(八木澤教司) 【演奏上のアドバイス】 この作品は[ヴォーカル+吹奏楽][合唱+吹奏楽][吹奏楽]の3つの形態で演奏できます。ヴォーカルまたは合唱と吹奏楽で演奏する場合は、小さな音符でオプションとして書かれている箇所を必要に応じて演奏してください。また、吹奏楽のみで演奏する場合はこれらのオプションを全て演奏してください。 |
解説2 | 《八木澤教司プロフィール》 武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽やアンサンブルの代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも重要なレパートリーとなる。 2019年11月9日、天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として、東京2020パラリンピック開会式の式典音楽として作品がそれぞれ抜擢された。その他、ヨーロッパで歴史的権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの課題曲に作品が選定、ミステリー映画「ソロモンの偽証・後篇」では《輝きの海へ》が挿入曲として使用されるなど活動は多岐に亘る。これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。その他、各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーなどを務める。 合唱曲として手がけた《あすという日が》は“希望の歌”“東日本大震災復興シンボル曲”と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。第21回日本管打・吹奏楽 アカデミー賞[作・編曲部門](2011年)受賞、平成23年度 JBA下谷奨励賞を受賞。 2020年度より関西に拠点を移し、神戸女学院大学音楽学部で作曲・音楽理論・吹奏楽の指導にあたる。 |
編成 | Full Score *Piccolo (Opt.) Flute 1 Flute 2 *Oboe (Opt.) *Bassoon (Opt.) Bb Clarinet 1 (2) Bb Clarinet 2 (2) *Bb Clarinet 3 (2) (Opt.) Bb Bass Clarinet Eb Alto Saxophone 1 *Eb Alto Saxophone 2 (Opt.) Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone Bb Trumpet 1 (2) Bb Trumpet 2 (2) *Bb Trumpet 3 (2) (Opt.) F Horns 1 & 2 (2) (F Horn 2 Opt.) F Horn 3 Trombone 1 Trombone 2 *Trombone 3 (Opt.) Euphonium Tuba *String Bass (Opt.) Vocal Timpani Drums *Bass Drum (Opt.) Glockenspiel *Chorus (Opt.) *Piano (Opt.) |