作曲者 | Philip Sparke(フィリップ・スパーク) |
シリーズ | 輸入オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 「天体の音楽」とも訳せるこの曲は、2004年5月にグラスゴーで開催されたヨーロッパ・ブラス・バンド・チャンピオンシップで演奏するため、英国のヨークシャー建築協会バンドの委嘱で、ブラスバンド(金管合奏)のために作曲され、後に吹奏楽に編曲されました。 内容は作曲者の宇宙や宇宙空間の形成に対する魅惑により作曲されています。その基本はギリシャの哲学者ピタゴラスの「宇宙の調和は彼が発見した音階の振動数の比率と同じ法則によって支配されている」という考えで、作曲者は、ピタゴラスの「太陽を中心とする天体は、人間の耳には聞こえない振動数の音によって調和が保たれている」という説に共鳴して作曲した、と述べています。 曲は単一楽章ですが、3つの部分で構成され、15分30秒と長く、手応えのある大曲です。ホルンの抒情的で長いソロで開始され、すぐ宇宙が形成される大爆発を描く、速く激しい部分に入ります。次に速いテンポを保ちながら静かな細かい動きで、宇宙の変化してゆく様子が描かれます。次第に激しく壮大な音楽に変わり、第1部を終えます(約5分)。第2部は「孤独な天体」である地球が表現され、木管が歌う美しい部分です。ユーフォニアムの流れるような美しいソロも現れます(約4分)。速い第3部は明るい雰囲気ではじまり、流星や未知の未来が描かれます。打楽器が流星を表現し、ホルンのおおらかな旋律も聴かれます。中間部はややテンポをゆるめ、ホルンが鐘のように響きます。最後はテンポを速め、激しいコーダに入り、すべての楽器が動き回って曲を閉じます。(秋山紀夫) |
編成 | Piccolos 1&2/Flutes 1&2/Oboes 1&2/Eb English Horn/Bassoons 1&2/Contrabassoon/Eb Clarinet/Bb Clarinets 1-3/Eb Alto Clarinet/Bb Bass Clarinet/Bb Contrabass Clarinet/Eb Alto Saxophones 1&2/Bb Tenor Saxophone/Eb Baritone Saxophone/Bb Trumpets 1-4/F Horns 1-4/Trombones 1-4/Euphonium/Tuba/String Bass/Piano/Timpani/Percussion |