作曲者 | 江原大介(エハラ・ダイスケ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | この楽譜は「小編成用」の楽譜で、小編成バンドでもコンクールに出場できるように、以下の最低演奏可能パート(8人)で演奏できるように作られています。 .................... 2 Fl. 2 Cl. 2 A.Sax. T.Sax. B.Sax. or B.Cl. .................... 木管八重奏でも演奏できます。吹奏楽コンクールはもちろんアンサンブルコンテストにもおすすめの曲です。 CD『究極の吹奏楽 小編成コンクールvol.6』(商品番号:ORGS-1001)に収録。 【作曲家からの曲解説】 この作品は対比を持った内容になっています。音の渦を掻き分けて現れる旋律、協和音、しかしそれらを阻む不協和音の波、ただ前へ進むことでしか答えが見つからないということを表現しています。 激しさの中に浮かび上がる叙情性、あるいはかつての記憶、しかしそれはすぐにかき消され、再び漆黒の中へと飲み込まれていく。甘い記憶は花の姿、見るものによって姿を変える刹那的存在。 ルピナスの花言葉には「想像力」や「貪欲」といった意味があるそうです。また、ルピナスという言葉は、ラテン語でループス(オオカミの意)を語源とするとのこと、この音楽の持つ野生的な様相を示しています。そして、作曲者自身がかつて組んでいたロックバンドが「Lupinus」と言う名称で、その頃の追憶と葛藤が作品に込められています。 【アディショナルシステム】として作曲されたこの作品は、2つのスタイルで演奏できます。まずはベーシックパートのみを演奏した木管八重奏、そしてアディショナルパートを加えた吹奏楽スタイルがあります。曲は6分強程度の内容になりますが、アディショナルタイムと書かれている箇所をカットすることにより、4分半程度で演奏可能になります。アンサンブルコンテストでお使いの際は【木管八重奏曲】として、指定のカットでそのまま楽譜を使用できます。吹奏楽編成では、カットなしで演奏することにより、最小8人から、最大23パートで演奏ができるようになっています。アディショナルパートの増減は自由ですので、編成に考慮しながら現場の事情に合わせて頂ければと思います。 今回の曲を制作するにあたり、このシステムを江原流【アディショナルシステム】と名づけました。 (江原大介) ●佐藤正人先生による「演奏上のアドヴァイス赤入り」フルスコア付き(通常フルスコアと2種のスコア付き) |
解説2 | 【作家プロフィール】 1982年生まれ。東京音楽大学作曲指揮専攻(芸術音楽コース)を卒業後、桐朋学園大学研究科を経て、東京芸術大学大学院修士課程作曲専攻を修了。2008年第1回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位。2016年第27回朝日作曲賞受賞。活動はクラシック、現代音楽、邦楽、ポップスまで多岐に渡る。吹奏楽の分野では、2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲「躍動する魂」、2017年度全日本吹奏楽コンクール課題曲「スケルツァンド」などがあり、作品の多くは各社より出版・録音されている。アレンジの分野では「初音ミクシンフォニー」、「テイルズオブオーケストラコンサート」、「艦これクラシックスタイルオーケストラコンサート」などのオーケストラアレンジのほか、「ブラバン・ディズニー!」の吹奏楽アレンジなどがある。 |
編成 | スコア Full Score(木管8重奏用Full Scoreも掲載 アドバイス付きFull Score(スコアの各所に作曲者本人と佐藤正人氏によるアドバイスが記載されてます) 木管楽器 Piccolo (Opt.) Flute 1 Flute 2 Oboe (Opt.) Bassoon (Opt.) Eb Clarinet (Opt.) Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2 Bb Bass Clarinet (Opt.) Eb Alto Saxophone 1 Eb Alto Saxophone 2 Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone(Bass Clarinet) 金管・弦楽器 Bb Trumpet (Opt.) F Horns (Opt.) Trombone (Opt.) Euphonium (Opt.) Tuba (Opt.) String Bass(Opt.) 打楽器 Timpani (Opt.) Percussion 1 (Opt.) (Snare Drum,3 Tom-toms,Hi-hat,Triangle) Percussion 2 (Opt.) (Bass Drum,Bongos, Wind Chime) Percussion 3 (Opt.) (Suspended Cymbal, Tam-tam,Vibraphone) 2 Fl / 2 Cl /2 A.Sax / T.Sax / B.Sax (BassCl)の木管8重奏から演奏可能です。 |