編曲者 | 松本峰明(マツモト・ホウメイ) |
シリーズ | ピアノ(JAZZへの入り口シリーズ) |
編成概要 | ピアノ |
収録曲リスト | チューリップ/春の小川/ちょうちょ/春が来た/早春賦 |
解説 | JAZZの世界へようこそ。JAZZの楽しい要素をギュッと詰め込んだ曲集です。「春」「夏」「秋」「冬」の全4巻でそれぞれに5曲が収録されています(参考音源CD付き)。ある日突然、カッコよくJAZZをきめて、みんなをビックリさせたい人は→→→→この曲集です!! JAZZへの入り口シリーズの特徴....誰もが知っているメロディをジャズピアノに編曲している楽譜です。童謡をモチーフに素敵なジャズ、そして本物のジャズに編曲しています。このシリーズを演奏していくと、ジャズ独特のハーモニー、フレーズ、そしてアドリブの楽しさが実感できると思います。「ジャズっていうとアドリブ理論とか難しそうでちょっと…」と思っている人は是非、この楽譜を演奏してみてください。ジャズは、ジャズの曲を演奏すればジャズになるわけではありません。最初は、ちょっと戸惑うかもしれませんが、魅力あるジャズピアノ世界にきっと夢中になると思います。 【春】 チューリップ 作曲 井上武士 編曲 松本峰明 子どもの頃、誰もが一度は口ずさんだことのある曲ですね。軽やかな8ビートのリズミックなリフから、ジャズのアドリブへ展開します。流れるようなフレーズの中で、色とりどりの鮮やかなチューリップのイメージが浮かんできます。 春の小川 作曲 岡野貞一 編曲 松本峰明 1912年に発表された文部省唱歌。春の小川のモデルは、現在の東京渋谷区にある河骨川で、大正時代に高野辰之に作詞されたものと言われています。全国の小川と同様に、子供時代の思い出と一緒の美しい川だったのでしょう。世代を越えて歌い継がれていく童謡です。春の日差しのような優しいイントロの素敵なジャズバラードに編曲しています。原曲のメロディをいかしながら、カウンターメロディが美しいです。 ちょうちょ 作曲 民謡 編曲 松本峰明 原曲は、スペイン民謡説とドイツ民謡説とあります。1881年に日本初の音楽教科書である「小学唱歌集」に蝶々(ちょうちょう)として発表された曲です。踊りだしたくなるようなスウィングのイントロから、そして、ウキウキする左手が実に楽しい編曲となっています。 春が来た 作曲 岡野貞一 編曲 松本峰明 1910年に「尋常小学読本唱歌」として発表された曲。100年以上前に作曲された曲ですので日本のスタンダード・ナンバーと言っても過言ではないでしょう。シンプルなハーモニーから、段々とゴージャスな響きへ展開し、優雅な春が訪れる素敵なジャズ編曲になっています。 早春賦(そうしゅんふ) 作曲 中田章 編曲 松本峰明 作曲者の中田章(なかたあきら)は、「夏の思い出」や「ちいさい秋みつけた」の作曲で有名な中田喜直の実父です。親子で日本人の心にのこる名曲を創っていたのです。1913年に発表され、「日本の歌百選」に選ばれている名曲です。原曲の美しいメロディを大切にしながら、ジャズハーモニーを加えた3/4のジャズワルツとして編曲してあります。 |
解説2 | 《松本峰明(まつもと ほうめい)プロフィール》 大学在学中より、渡辺香津美はじめ数多くのバンドのピアニストとしてライブハウスやコンサートに出演。卒業後、アリスをはじめとする様々のアーティストのレコーディングやステージ、映画やドラマ、CM等の録音、又ミュージックフェアなどの音楽番組等の演奏など、所謂スタジオミュージシャンとして幅広く日本の音楽業界に係わってきた。 近年は服部克久率いる音楽畑オーケストラ、東京ポップスオーケストラにピアニスト、編曲家として参加。また涼風真世、阿川泰子、ジュディーオング等の音楽監督や伴奏等を行っている。同時に『音がたりーStory in Jazz』というタイトルで、女優でエッセイストの中井貴恵と「朗読とピアノのセッション」を展開している。 リーダーアルバムCD『酒とバラの日々』『ALL of You』、ソロアルバム『日本の歌』『Hannah’s Dream』などがある。 日本音楽家協会、日本音楽著作権協会、日本作編曲家協会、RMAJ会員 【演奏上の注意】 1.ソロピアノですので、左手最低音はベースラインを弾くようにしています。 2.左手は基本的に10度の音程になることが多いです。(ジャズピアノの重要なハーモニーなのです) 3.コードネームはありますが、煩雑になるため厳密にテンションノートを細かくは書いてありません。 4.和声は4度や5度のオープンハーモニーになるところが多いです。3度系に慣れた手の形で弾くと最初は弾きにくいかもしれませんが、慣れてくるとそれほど難しくないと感じられるようになると思います。ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスなどが使用するハーモニーですので、是非身につけてほしいと思います。 5.ジャズにおいて、ルバートの部分以外は、基本的にはテンポを揺らさず一定のテンポでリズムに乗って演奏することが大切です。また、スウィング(4ビート)の微妙な跳ね具合等ぜひ身につけてほしいです。 6.この楽譜が絶対のものではありません。クオリティーを落とさない範囲でいくらでも自由にアレンジしてもOKです。 7.指が届かない個所は音を省いても結構です。ただ、どの音を省くかは吟味してください。 8.アドリブコーラスは、できる人はどんどん増やして演奏してかまいません。 9.最終的にはこういう楽譜無しに、こういったレベルの演奏が自由にできるようになることを目指してください。 ★★★★推薦の言葉★★★★ 印象派絵画の様な色彩豊かなサウンド。Jazzは本来即興的感性が非常に大切な音楽ですが、皆さんがよくご存じの童謡、叙情歌のメロディーを楽譜通りに弾けば、あら不思議! あなたも今日からオスカー・ピーターソン!! 内声の美しい動き、和声の繊細な移り変わり。心ゆくまでご堪能あれ。きっと癖になりますよ…。(作曲家:服部隆之) |
編成 | Piano |
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