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祝典のための音楽(ジェイコブ) 吹奏楽譜

Music for a Festival

商品番号 UN988

グレード 5

演奏時間 35分

出版社 Boosey & Hawkes

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ネット特別価格
¥37,125税込 ¥41,250税込
作曲者 Gordon Jacob(ゴードン・ジェイコブ)
シリーズ 輸入オリジナル
編成概要 吹奏楽
解説 1951年のイギリス祭(Festival of Britain)で演奏するための曲を、大英帝国芸術会議(Arts Council of Great Britain)から委嘱を受けたジェイコブは、新しく完成したばかりのフェスティヴァル・ホールで演奏されるため、ヘンデルの「水上の音楽」のようにスケールの大きな組曲を作曲しようと考えました。その結果作曲されたのが、この「祝典のための音楽」です。

この曲の特徴としては、4本のトランペットと3本のトロンボーンによるファンファーレ(これにティンパニーが加わりますが、奏者は吹奏楽隊と共通)と吹奏楽で演奏され、しかも11楽章で全曲約35分という大きなスケールの曲であるということです。また各楽章がファンファーレ隊と吹奏楽が交互に演奏するようにつくられているのも大きな特徴です。また作曲技法上からは、この長い音楽に一貫した共通性をもたせるため、第1楽章でファンファーレによって奏されるテーマ(音型・和声とも)が全曲のいたるところに形を変えて用いられていることです。そのためたいへん親しみやすい音楽となっています。

第1楽章 イントラーダ Intrada
この華やかな導入部は主要動機によるファンファーレといかにもブラス・アンサンブル風な軽快な2つの部分からできています。はじめの主要動機はのちの楽章で何回もきかれます。
第2楽章 序曲 Overture
3/4拍子、ソナタ形式で書かれていて、木管を中心とした前進的な元気の良い第1主題と、対照的なレガートな第2主題が形式どおりに繰り返されます。
第3楽章 7声部のラウンド Round of Seven Parts
3/4拍子で、クリスマス・キャロルのような美しい4小節の主題が第1トランペットで提示され、これを他のトランペットとトロンボーンが輪唱(ラウンド)のように追いかけて曲を構成し、1度高まってから静かに曲を閉じます。
第4楽章 エア Air
この「歌」という楽章は、前の楽章の静かなムードを受けて、アダージオのゆっくりとした楽章で、木管によってはじめられ、コルネットやユーフォニアムの美しいソロがきかれます。
第5楽章 間奏曲 Interlude
この楽章はイントラーダの短調のムードをもつ静かな曲で、トロンボーンから開始され、ティンパニーを加え、劇的に高まりますが、第1楽章できかれた旋律と和音で静かに終わります。
第6楽章 行進曲 March
このマーチは第2楽章の序曲できかれたテーマをもとに作曲された元気の良いマーチで、中間部はサクソフォーンやホルンによる美しいメロディがきかれ、これがコルネットを加えて繰り返されたあと、はじめのテーマに戻って終わる3部形式の曲です。
第7楽章 サラバンド Saraband
3/2拍子のオルガンのようなサウンドをきかせる美しい楽章で、ティンパニーも加わっています。よくきいていると第1楽章のテーマが少しだけあらわれます。
第8楽章 スケルツォ Scherzo
2/4拍子の軽快な楽章で、3部形式でできています。この軽快なテーマは、いろいろな楽器に巧みに引き継がれていきます。中間部は木管によるレガートな美しいメロディで、これもいろいろな楽器によって繰り返され、はじめの軽快なテーマに戻り終わります。
第9楽章 マドリガル Madrigal
トロンボーン・セクションからはじまる、いかにもブラス・アンサンブル風な曲で、そのなかに序奏のテーマが巧みに用いられています。
第10楽章 メヌエットとトリオ Minuet and Trio
木管によりはじめられる3/4拍子のやさしさのある音楽で、序曲の第2主題が形を変えて用いられます。中間部のトリオに入る前と、曲の終わりで美しいコルネットの3重奏がきかれます。トリオはやや動きのある部分で低音の厚いメロディもあらわれ、あまり使われていなかった大太鼓も加わっています。
第11楽章 フィナーレ Finale
まずファンファーレが3和音のメロディによる新しい主題を高らかに奏で、トロンボーンが加わります。
その頂点で、バンドがオール・ユニゾンで力強く加わってきます。ファンファーレはイントラーダの各主題を再現させ、バンドも加わり1度静かに終わります。
その後、バンドによるフーガがクラリネットを先頭に開始され、低音へと移っていき、クライマックスではフーガのテーマが2倍に拡大されて低音で力強く奏せられます。そしてテンポをゆるめると、ファンファーレ隊が再び3和音主題の冒頭の旋律を奏で、バンドと応答します。その応答が何度か繰り返され、クライマックスでファンファーレとバンドがテュッティでイントラーダの主要主題を奏し、印象深くかつ豪華に曲を閉じます。

この曲は1951年5月にロンドンのフェスティヴァル・ホールで初演されました。
吹奏楽の豪華な効果を十分に生かした作品です

(秋山紀夫)
編成 CONDUCTOR SCORE (FULL SCORE)
PICCOLO
FLUTE
OBOE
BASSOON 1
BASSOON 2
EB CLARINET
SOLO BB CLARINET
BB CLARINET 1
BB CLARINET 2
BB CLARINET 3
EB ALTO CLARINET
BB BASS CLARINET
EB ALTO SAXOPHONE
BB TENOR SAXOPHONE
EB BARITONE SAXOPHONE
BASS SAXOPHONE/CNTRABASS CLRNT
BB CORNET 1
BB CORNET 2
BB TRUMPET 1,2
F HORN 1 & 2
F HORN 3 & 4
TROMBONE 1
TROMBONE 2
TROMBONE 3
BARITONE B.C.
BARITONE T.C.
TUBA
STRING BASS
PERCUSSION 1
PERCUSSION 2

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