作曲者 | Franco Cesarini(フランコ・チェザリーニ) |
シリーズ | 輸入オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | フランコ・チェザリーニは、子どものころからアメリカのマーク・トウェインの小説が好きで、トウェインの小説から「トム・ソーヤ組曲 作品27」を発表しています。この「ハックルベリー・フィン組曲」はその続編として2005年に作曲しました。トウェインの小説「ハックルベリー・フィンの冒険」は、「トム・ソーヤの冒険」(1876年)の9年後の1885年に出版されました。 村の浮浪児のハックルベリーはすでに「トム・ソーヤの冒険」に登場しており、その呑んだくれの父の下を逃れて黒人の大男のジムと無人島で暮らしたり、難破船を探検したりしながら筏(いかだ)で、旅する冒険小説です。最後にはトム・ソーヤと巡り会い、自分の面倒をみてくれる伯母のところに戻るという内容です。アメリカの作家へミングウェイは「アメリカ近代文学の散文のスタイルは、ハックルベリー・フィンという1冊の書に源を発した」と激賞しています。チェザリーニは、この小説の場面にもとづいて4つの楽章からなる組曲を作曲し、それぞれの楽章のタイトルに、その場面の文章の断片が添えられています。 (秋山紀夫) |