作曲者 | Claude T. Smith(クロード・T・スミス) |
シリーズ | 輸入オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | この「ファンファーレ、パラード&ジュビリー」 は、テネシー工科大学芸術財団と同大学音楽学部、同校学生学友交協会の委嘱で作曲されました。1983年2月19日、作曲者の指揮によりテネシー工科大学ウインド・アンサンプルの演奏、同大学主催の「コンポーザーズ・フェスティヴァル」の20周年記念のコンサートで初演されました。 曲はタイトルのとおり、3つの部分からできています。 ホルンとトランベット、トロンボーンを中心に開始される華やかなファンファーレのあと、テンポをゆるめて、オーボエが次の「バラード」の主題を予告します。 「アンダンテ・ルバート」のバラードは、クラリネットのソロによる特徴あるメロディではじまり、ユーフォニアムのソロが繰り返し、フルート、オーボエが対旋律で飾り、ホルンによっても繰り返され、やがて厚いクライマックスをつくります。サクソフォーンのソロがテーマを名残惜しげに奏し、オーボエがこれを反進行で彩り、クラリネットのカデンツァで第2部を終わります。 第3部のジュビリーは「アレグロ・ヴィヴァーチェ」で2/2拍子の速いテンポの金管のファンファーレ風な楽句で開始され、フルートが主題を提示します。この主題はクラリネットを加えて高まり、再び金管のファンファーレが戻り、この金管のリズムの上で、木管の主題がもう一度強調されます。次に4/4拍子に変わり、金管が第2部のバラードの主題を奏し、木管や打楽器が飾ります。そして、コーダに入って華々しく終わります。 1983年にジェンソンから出版され、1984年から1985年度の日本のコンクールでもいくつかの団体によってとりあげられた懐かしい曲です。 オーボエ・トランペット・フルート・バスーン・バリトン(ユーフォニアム)にソロあり。 (秋山紀夫) |