編曲者 | Erik Somers(エリック・ソマーズ) |
作曲者 | Aram Khachaturian(アラム・ハチャトゥリアン) |
シリーズ | 輸入クラシックアレンジ(中上級) |
編成概要 | 吹奏楽 |
収録曲リスト | Introduction/Song/Dance |
解説 | 「ガイーヌ」でお馴染みのハチャトゥリアンの隠れた名作。原曲は同名の戯曲のために書かれた劇付随音楽ですが、この小組曲では、その中から《序奏》《ソング》《ダンス》の3曲を抜粋して収録しています。 ●第1楽章 序章 Introduction 3/4拍子で元気良く開始され、スペイン特有のリズムの上に長調の陽気な旋律を奏でます。中間部はゆっくりとして6/8拍子の静かな旋律となり、美しいクラリネットのソロが聴かれます。この旋律がテュッティで繰り返されて高まり、再びはじめの3/4拍子の陽気な主題に戻って終わります。 ●第3楽章 ソング Song 3/4拍子、モデラートの楽章で、いかにも「歌」というタイトルにふさわしい楽章で、作曲家の幸福なフィーリングが感じられる曲です。まず、ソロ・クラリネットが主題を提示し、いろいろな楽器に引き継がれ、だんだんと高まっていきますが、再びクラリネットの独奏に戻り、ハープの響きのなかに静かに曲を閉じます。 ●第6楽章 ダンス Dance 2/4拍子の速いパソ・ドブレで、短調の親しみやすい旋律がはじまります。しかし、よく聴いていると、フレーズの終わりに長調が入ってくるなど、いかにもスペイン風です。 中間部で少し明るくなり、ここでも再びカルメンのパロディが聴かれます。 その後はじめの主題に戻りますが、さらにここでもカルメン風なブリッジがはさまります。続いてはじめの主題を拡大して元気に終わります。主要な主題は親しみやすく、印象的な楽章です。 (秋山紀夫) |