編曲者 | Henri Busser(アンリ・ビュッセル) |
作曲者 | Claude Debussy(クロード・ドビュッシー) |
シリーズ | フルオーケストラクラシック |
編成概要 | フルオーケストラ |
解説 | 全ての楽章において、主部と好対照を成す中間部を持つ三部形式 (A-B-A’-Coda) で書かれている。各楽章には副題が付されており、「印象主義」の萌芽も感じ取れる他、ポール・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」からインスパイアされた部分もある。 1. 小舟にて En Bateau Andantino、ト長調、6/8、演奏時間約3分40秒。ハープの分散和音に乗り、フルートのソロから始まる。途中に弦楽器やホルンなどによる躍動的なフレーズが登場するが、それらは再び最初の主題に回帰する。全体的に落ち着いた優雅な曲調である。 2. 行列 Cort ge Moderato、ホ長調、4/4、演奏時間約3分。木管楽器による躍動的な主部から始まりと、装飾と強弱のコントラストが特徴的な中間部(Scherzando)から成る。再現された主題はやや断片的で、最後は決然と終わる。 3. メヌエット Menuet Moderato、ト長調、3/4、演奏時間約3分10秒。木管で提示された短い序奏の後、ルイ14世時代を思わせるシンプルなメヌエットの旋律がヴァイオリンによって奏でられる。中間部では木管のソロが多数登場する見せ場。1882年に作曲された歌曲「艶なる宴」(作曲家による同名の歌曲集とは別)の旋律が転用されている。なおこの楽章のみ、コーラングレの持ち替えがあるが、重要な役割を与えられている。 4. バレエ Ballet Allegro giusto、ニ長調、2/4 - 3/8、演奏時間約3分20秒。全体として生き生きとした曲調で、途中から、ワルツの拍子とテンポになり、最後は色彩的な管弦楽で壮大な終わり方をする。教会的旋法や全音音階など、後の作風に通ずる部分も見え隠れしている。 |