作曲者 | 八木澤教司(ヤギサワ・サトシ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 【神戸女学院大学音楽学部クラリネット作品開発シリーズ第2作目】 『クローバーの祈り』は、2022年からスタートした『オルチンの天使たち』(ロケットミュージック刊)に続く、神戸女学院大学音楽学部クラリネット作品・開発プロジェクトの第2作として作曲。この企画は同時期に本学に着任したクラリネット奏者である稲本渡准教授との出会いがきっかけで、同じ音楽家、教育者として共感するものが多く、顔を合わせれば教育・研究のアイデアを語り合う仲になったことで生み出されました。 「クローバー」は本学の校章にちなんだもので、2024年度の4年生たちがアイデアを出し合って決めたテーマです。前作と同様に伝統ある美しい本学のキャンパスで、葛藤しつつも希望のある未来へ邁進する様子を、さまざまな「祈り・願い」として描きました。また、冒頭では尊敬する稲本先生を目標に練習に励む学生たちを、独奏とクラリネットセクションのアンサンブルとして描写しました。 2024年11月に神戸女学院のエミリー・ホワイト・スミス記念講堂で開催されたコンサートにて、 稲本先生の独奏と本学が誇る学生たちとの共演、 私の指揮で世界初演しました。講師陣と学生たちが一丸となって研究・開発したこの作品が、広く親しまれることを心から願っています。 (作曲家 八木澤教司、2025年1月) |
解説2 | 【八木澤教司プロフィール】 作曲家、神戸女学院大学音楽学部准教授。武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。 代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国でもレパートリーとして親しまれている。2019年11月9日天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として、東京2020パラリンピック開会式の式典音楽として作品がそれぞれ抜擢された。合唱曲として手がけた《あすという日が》は“希望の歌”“東日本大震災復興シンボル曲”と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。 これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーを務める。公式YouTubeアカウントでは、吹奏楽部員へ向けたアドバイスや質疑応答をLIVE配信中。 第21回日本管打・吹奏楽アカデミー賞[作・編曲部門](2011年)受賞、平成23年度JBA下谷奨励賞を受賞。 |