作曲者 | 八木澤教司(ヤギサワ・サトシ) |
シリーズ | ソロ(木管,金管,打楽器) |
編成概要 | テューバ/ピアノ |
解説 | 2017年に浅利真さん(ヴィーヴ!サクソフォーン・クヮルテット)の提案でバリトン・サクソフォーンのために作曲した「陽のあたる庭」の連作として、フルートとアルト・サクソフォーンのソロ・レパートリー「ぬくもりの庭」を作曲しました。 2018年の夏に父が他界しました。父との想い出はたくさんありますが特に幼少の頃に一緒に散歩しながら会話した、ぬくもりのある時間が大切な記憶です。そんな想いをエッセイ風に綴った2分半の温かい小品で、私の吹奏楽曲「死者の支配する国~崇高なる光に包まれて」(2005年)のコラールを引用しています。 フルート版を横山聡子さん(ピアノ:南雲彩さん)、アルト・サクソフォーン版を松下洋さん(ピアノ:黒岩航紀さん)によってそれぞれ世界初演され、今回の出版にあたってテューバなどのソロでも演奏できるようにしました。 又、ピアノだけではなく吹奏楽伴奏でも演奏でき、吹奏楽伴奏版はウインドアート出版から販売されています。今後は幅広い機会で演奏されることを願っています。 大阪交響楽団テューバ奏者の潮見裕章さんが演奏している1オクターブ高く記譜したパート譜も付けています。 ぜひ音大生など専門的にテューバを演奏されている方は挑戦してみてください。 (八木澤 教司) |
解説2 | 上記の動画は【カラオケ/ぬくもりの庭】です。練習にお使いください。 《八木澤教司プロフィール》 武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽やアンサンブルの代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも重要なレパートリーとなっている。 2019年11月9日、天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として作品が抜擢される他、ヨーロッパで歴史的権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの課題曲に作品が選定、ミステリー映画「ソロモンの偽証・後篇」では《輝きの海へ》が挿入曲として使用されるなど活動は多岐に渡る。これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。その他、各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーなどを務める。合唱曲として手がけた《あすという日が》は “希望の歌” “東日本大震災復興シンボル曲”と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。 第21回日本管打・吹奏楽アカデミー賞[作・編曲部門](2011年) 受賞、平成23年度JBA下谷奨励賞を受賞。2020年度より活動の拠点を関西に移し、神戸女学院大学音楽学部で作曲・ 吹奏楽の指導にあたる。 |
編成 | Tuba/Piano |