作曲者 | 鳥羽山沙紀(トバヤマ・サキ) |
シリーズ | ソロ(木管,金管,打楽器) |
編成概要 | ユーフォニアム/ピアノ |
解説 | 【編成:ユーフォニアム/ピアノ(ピアノ伴奏あり)】 ●公益社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA)推薦楽譜 ●CD「ソロコンテスト・レパートリー・セレクション」に収録 《曲解説》 タイトルの「Giogo(ジョーゴ)」はイタリア語のような表記ですが、「笑い上戸」「泣き上戸」の「上戸」から取っています。笑いと泣きをテーマに作曲しました。笑いと一言に言っても、様々な笑いがあると思います。大笑い、微笑み、こらえきれずに思わず吹き出してしまった笑い、などなど・・・。そして「ワハハ」「オホホ」「ゲラゲラ」「ケラケラ」などと、日本語には笑いを表すオノマトペがたくさん。さらに、人によって笑い方は千差万別。そこで、笑いを音楽に表せば無限の表情を作ることができると思ったのです。 中間部は、いつのまにか笑いから泣きの部分に移ります。そもそも「上戸」とは「お酒の好きな人」という意味があります。「笑い上戸」「泣き上戸」も、ただ、よく笑う人、よく泣く人、という意味で使われるときもありますが、そもそも酔っぱらってよく笑うこと、酔っぱらってよく泣くことという意味だそうです。笑っていたかと思いきや突然泣き出す、酔っぱらうとそうなってしまう人いるのではないでしょうか。この曲はそれと同じく、突然泣きの部分に入り、また突然笑いの部分に戻ります。 (鳥羽山沙紀) ////////////////////////////////////////////////////////// 「ソロコンテスト・レパートリー・セレクション」リリースによせて」 公益社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA) 会長 岡田知之 ロケットミュージックより邦人作曲家による管打楽器独奏用楽譜とCDのセットがリリースがされた。 JBAが開催している管打楽器ソロコンテストにおいて日本全国で多くの中学生と高校生が参加している。 しかし、取り上げる作品のほとんどが外国の作曲家によるもので、中には音楽大学生やプロフェッショナルの音楽家でも難しいと思われる作品を苦労して演奏している奏者も多く見受けられる。 このプロジェクトでは、我が国の管打楽器事情を知り尽くした邦人作曲家が、生徒たちの成長過程に見合った作品を提供してくれた事に大変意義を感じている。 同時にリリースされたCD単独で聴いても「ソロコンテスト」と題しているものの、一流演奏家の起用により観賞用音源として素晴らしい内容である。 将来活躍が期待される若手の音楽家育成のためにも、ロケットミュージックの素晴らしいこの企画に、これからも注目していきたい。 ////////////////////////////////////////////////////////// |
解説2 | 《鳥羽山沙紀プロフィール》 東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。作曲、編曲、ピアノを担当するユニット「海藻姉妹」においては、2013年千代田芸術祭音部門岸野雄一賞を受賞。オリジナル曲を収録したDVDとCDがOut One Discより発売されている。さっぽろ雪まつり×札幌国際芸術祭2017「トット商店街」にて音楽担当。また様々なグループで、ジャンルを超えた作曲、演奏を行う。さらに声楽を中心にピアノ伴奏者としても活動中。 |
編成 | Euphonium/Piano |