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Vol.2 鍵盤ハーモニカの仕組み

鍵盤ハーモニカの仕組み

鍵盤を押して、息を吹いて、音を鳴らす…とてもシンプルに演奏できる鍵盤ハーモニカ。
私たちが楽しく演奏しているとき、果たして楽器の内側はどうなっているのでしょう?

今回は鍵盤ハーモニカを分解して中身を見てみましょう!

 

菅谷Vol.2_写真1

 

まずは裏側のカバーのネジをプラスドライバーで開けます。

 

菅谷Vol.2_写真2

 

一鍵盤につき一枚のリードがついています。

 

菅谷Vol.2_写真3

リードのサイズの違いを見てみましょう。音が低いほどリードは大きく、高いほどリードは小さくなっていきます。

 

菅谷Vol.2_写真4

 

リードプレートを外すと各リードの下には穴が空いていることが分かります。

 

菅谷Vol.2_写真5

 

菅谷Vol.2_写真6

 

鍵盤を押すとバルブが開いて、楽器内の空気がこの穴を通り外へ流れ出ます。そのときにリードを振るわせることで音が鳴ります。
鍵盤ハーモニカは気密性の高い楽器です。
鍵盤を押さずに息を吹き込んでみると、空気が外に流れ出ないことを体感できると思います。
もしもスーっと空気の抜ける音がする場合は修理が必要です!

また、演奏を続けていくと、唄口にも楽器内にもだんだん水分が溜まっていきます。
楽器を良い状態で長く使い続けていくためにも、演奏後には毎回お手入れをしましょう。

♪楽器本体のお手入れ

楽器本体には水抜きをするためのボタンやレバーがついています。
それらを押しながら息を強く吹き込んで楽器内の水抜きをします。
子どもの場合は加減が難しいので、水分が出てくる部分をハンカチ等にあてて、ボタンやレバーを押しながら数回トントンと叩くのがオススメです。

♪唄口のお手入れ

一番簡単な方法は、ハンカチ等の上で唄口の両端をそれぞれ数回トントンと叩くやり方です。
ただ、ホースタイプの唄口の場合はそれだけでは水が抜けきらないので、衛生的にオススメなのは水洗いして陰干しすることです。

〜おまけ〜

「最近ピッチがおかしくなってきた…」「合奏をしていても一人だけ音がずれている気がする…」
そんなとき、鍵盤ハーモニカは「調律」をして音程を正しく直していきます。
メーカーで直してもらうこともできますが、道具さえあればご自分でも調律は可能です。
ご興味があればぜひチャレンジされてみてくださいね。

 

 

菅谷詩織

菅谷詩織(すがや しおり)
ピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家。
クラシックベースな感性であらゆるジャンルにおいてコンサート、メディアなどでの演奏活動を行う傍ら、オリジナル楽曲制作や主にピアノや鍵盤ハーモニカ向けの編曲などを行う。その他アニメ・ゲームなどの劇伴作品へのレコーディング参加も多数。リコーダー・ケンハモ・ピアノの実力派3人組ユニット『おんがくしつトリオ』でも活動中。ミューザ川崎シンフォニーホールなど全国各地のホールで演奏。

 



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