Vol.3 リコーダーの角度
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リコーダーの角度
5月半ば、新緑のさわやかな季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そろそろこども達もリコーダーを触り始めて少し慣れてきた頃だと思います。リコーダーを初めて演奏する感動や緊張も徐々に収まり、慣れてくると楽に演奏しようと、色々な姿勢のこども達を見かけます。
机に肘を付けたり、立った時には前を向かず首を真下に向けてたり・・・
小学校の先生方からも、「姿勢についてどうこども達に教えているのか。」と聞かれることも多くあります。「楽器のくわえ方」、「楽器の持ち方」と取り上げてまいりましたが、姿勢の事について、もう少しお話しします。
リコーダーの角度
前回、リコーダー講習中に唱える呪文についてお話ししましたが(Vol.2参照) 今回紹介する新しい呪文は「おへそグー3個!」です。
まず最初に、前回の「脇グー1個」と同じように左手のみでリコーダーを構えてもらって (シの指で頭部管をあごにつけてみましょう。) 右手はリコーダーには触れず拳(ジャンケンのグーの形) を作ってもらいます。
ここからが新しいステップで、 右手の拳(グー)を、リコーダーを構えたままでおへその前に移動します。そして、おへそのグーを3個分前に出したところで、 リコーダーの足部管をグーにくっつけましょう!手の甲にリコーダーあたる形です。(写真を参照)
「リコーダーをおへそにくっつけたり上を向かないようにグー3個あけて練習できると早く上手になりますよ!」
なんて声をかけて何度も繰り返してもらっています。「グー3個」に気を取られ下を向いてしまわないように気をつけてください。
前回の「脇グー1個」と重ねて実施すると非常に効果的で、上半身に力の入りづらい姿勢になる事が出来ます。何度か体験してこの感覚を覚えておくとかなりスムーズに授業が進むケースが多いです。
「上半身に力が入っているから、指も動きづらくて…」という状況は避けたいところ。運指もまだ難しくない初歩の頃に良い姿勢、良い習慣を身につけられるように練習してみましょう。4年間でたくさん上達して、リコーダーや音楽の授業が少しでも楽しくなってくれたら嬉しいです。
「脇グー1個」、「おへそグー3個!」、是非授業で取り上げてみて下さい!
次回は実際に音を出してみて『タンギング』についてお話ししたいと思います。
またここでお会いしましょう!
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下中拓哉(しもなか たくや) |