Vol.11 高い音を演奏するコツ
高い音を演奏するコツ
皆さんこんにちは!
今回は「高い音を演奏するコツ」についてお話しさせて頂きます!
実はリコーダーは2オクターブ以上の音域を演奏する事が出来るのですが、残念な事に意外と知っている人が少ないんです。
小学校で出会う他の楽器の鍵盤ハーモニカや木琴と鉄琴、そして音楽室に必ず1台あるピアノは、音域が広い事を知られているのですが、「リコーダーってそんな沢山の音を演奏出来たっけ、、?」と言われてしまう事も屡々。
もっと話を聞いてみると、原因は低い音よりも、高い音を演奏する事が小学校を卒業するまでにマスターするのが困難で、「リコーダーの高い音は出ない」と思い込んだまま、大人になってしまう人が多いようです…。
そこで今回は、よく難しいと言われてしまう、高いソの音から上の音を演奏するコツを掴んでもらう為に、その練習方法をご紹介したいと思います!
・高い「 ソ 」の音のコツを掴む為に
Vol.10のサミングの練習で紹介した譜例と同じようなオクターブ練習です。(譜例①)
Vol.10と同様に、親指を動かす時に親指に力が入らないようにする事と、それ以外の指が動かないように注意しましょう。
・高い「 ラ 」の音コツを掴む為に
高いソの音が出来たら次は高いラの音です。(譜例②)
初めの2小節の高いソの音をなるべく穏やかな音で演奏してから、後半の2小節で左手の薬指を動かします。
その時、初めの2小節の穏やかな息と同じように演奏すると、綺麗なラの音が演奏しやすいです。
・高い「 シ 」の音コツを掴む為に
この練習では高いミの音を使います。(譜例③)
譜例②と同様に、左手の薬指のみ動かします。
親指を動かさないようにするのは勿論、音の跳躍があっても、初めの2小節と同じ音を演奏しているように意識しましょう。
・一番高い「 ド 」の音コツを掴む為に
高いシの音を使いながら、左手の中指のみ動かして練習します。(譜例④)
一番高いドの音を演奏する時に苦手意識のせいか、唇や指全体に力が入りやすいので気をつけましょう。
中音域と同じような息で充分に鳴ってくれる音なので、初めの2小節から息が強くなりすぎないように気をつけましょう。
以上、高い音を演奏するコツを掴む為の練習を紹介しました。
どれも難しい練習なので、ゆっくりのテンポから初めて、だんだんテンポを速くすると効果的です。
それと、Vol.10でもお伝えしましたが、高い音のタンギングは「ティー」と発音すると演奏しやすくなるので忘れずに!
高い音を演奏するコツが掴めると、最低音のドの音から、一番高いドまで、リコーダーでも2オクターブの音を楽しむことができます!卒業するまでに是非演奏出来るようになってくれたら嬉しいです!
こども達や指導者の皆さんにとって、リコーダーとの楽しい思い出が増えますように…!
下中拓哉(しもなか たくや) |